- 2026年4月30日
コロナワクチンの効果と副作用について

コロナワクチンの被害に関する書籍やYouTube動画が数多く存在しています。コロナワクチンの効果や死亡に繋がるような重大な副作用への懸念が根強いことがうかがわれます。
コロナワクチンの効果と副作用に関して最近(2026年3月と4月に)発表された2つの論文を紹介します。1つめの論分(https://doi.org/10.3389/fpubh.2026.1795437)は、日本の2つの都市(浜松市・松本市)に居住する128万人を3〜4年間観察し、コロナワクチンを接種した人たちと接種しない人たちとの間で死亡率を比較したものです。この論文では、高齢者(65歳から89歳)で、コロナワクチンを7回接種した人たちの全死亡率がコロナワクチンを1回も接種しなかった人たちのおよそ半分であったことが示されています。
2つ目の論文(https://doi.org/10.1371/journal.pmed.1004924)は、カナダ在住の12歳から50歳の健康な686万人を対象として、コロナワクチンの接種により突然死が増加するかどうかをケース・コントロールスタディ(死亡例と非死亡例の特徴を比較する研究方法)により検証したものです。この論文では、結論として、コロナワクチンの接種が突然死を増加させなかったことが報告されています。
昨年末には、フランスで2,800万人を4年間追跡して、コロナワクチンの効果とリスクを検証した論文(https://doi.org/10.1001/jamanetworkopen.2025.46822)が発表されています。この論文の中で、コロナワクチンは全死亡率を25%減少させ、コロナ感染の重症化による死亡率を74%減少させたことが報告されています。また、特に注目すべき事項として、コロナワクチンの保護効果は4年後も持続することが示されています。一方、コロナワクチンの副作用としての心臓血管突然死、がん死、その他の事故死のリスクは増加しなかったことが明らかにされています。この論文の要旨は、今回紹介した2つの論文の要旨と同様なものです。
コロナワクチンに限らず、もともとワクチンに関しては、極端な論説が目立つように思います。極端な論説を唱える方の中には医師資格を持つ方や大学での研究者も少なくないようですので、一般の方たちは、それらの論説が真実味のあるものと捉えてしまうのかもしれません。私たちにとって、ワクチンの副作用・後遺症への対応と配慮はもちろん重要ですが、科学的で冷静な思考と判断が必要とも思われます。
